こんにちは。
今日は「更年期障害」の中でも男性についてです。
いろいろな症状があるため、一概には言えませんが、誰にでも起こりうる症状です。
更年期」と聞くと、女性をイメージする方が多いのではないでしょうか。
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Toggle男性更年期障害とは?
顔がほてる、汗をかきやすい、イライラする、寝つきが悪いなどといった不調は更年期の女性に多くみられる症状ですが、男性でも同じような症状に悩まされることがあります。これらの症状は「男性更年期障害」によるものかもしれません。
女性の更年期障害の大きな原因は、更年期にエストロゲンという女性ホルモンの分泌が急激に減少することによるホルモンバランスの乱れです。
男性の更年期障害もテストステロンという男性ホルモンの減少やバランスの乱れがきっかけで起こりますが、男性ホルモンの減少は女性ホルモンと比べて緩やかです。このようなテストステロン減少に伴う不調は、「男性更年期障害」のほかに「加齢性腺機能低下症」や「LOH(ロー)症候群※」と呼ばれることもあります。
※Late onset hypogonadism
女性と男性の違い
男性更年期と女性更年期の違いは、ホルモンの減少速度とその影響にあります。女性の場合、閉経とともにエストロゲンの分泌が急激に減少するため、更年期症状が短期間で強く現れることが多いです。一方、男性はテストステロンの低下がゆっくり進行するため、症状が徐々に現れ、気づきにくいことが特徴です。また、女性は明確な閉経がある一方で、男性にはそのような分かりやすい節目がない。
ホルモンバランスが乱れるきっかけとなるタイミングがありません。テストステロンの分泌量は20代がピークで、その後緩やかに減少していきますが、その減少の度合いには大きな個人差があります。そのため40代以降では、いつでも更年期になりえます。さらに、女性とは違い、時間が経過しても症状が改善しないこともあります。
ただし、テストステロンが低下しても症状には個人差が大きく、症状が起こらない方もいます。
また、最近の研究では、加齢に加えて、肥満や強いストレスがホルモン減少を加速させることもわかってきています。
体に現れる身体的な症状
男性更年期においては、まず身体的な変化が徐々に現れます。身体的な症状として、疲労感や体力の低下がよく見られます。筋力が低下し、運動をしても効果が感じられにくくなることがあり、代謝の低下により体重が増えやすくなることもあります。また、関節や筋肉の痛み、睡眠障害なども報告されています。これらの症状は、加齢だけでなく、ホルモンのバランスが崩れることによって生じるため、適切な治療が必要です。栄養のバランスを整えたり、適度な運動を取り入れることが改善につながる場合もあります。
心に現れる精神的な症状
男性更年期では、身体的な症状だけでなく、精神的な不調も見られます。精神的な症状としては、気分の落ち込みや不安感、イライラが挙げられます。男性ホルモンの低下が感情に影響を与えるため、以前は楽しめた活動にも興味を持てなくなり、無気力感が強まることがあります。集中力の低下や、記憶力が衰えると感じることもあり、これが仕事や日常生活においてストレスを引き起こす要因になることも少なくありません。これらの症状が長引く場合には、専門的なカウンセリングや医療機関での相談が勧められます。
男性更年期の原因
男性更年期の主な原因は、男性ホルモンであるテストステロンの低下です。しかし、それだけでなく、ストレスや生活習慣も症状の進行に影響を与えます。
ホルモン低下が引き起こす症状
男性更年期の中心的な原因は、年齢相応以上にテストステロンの分泌が減少することです。テストステロンは、筋肉の維持や性機能の促進、精神的安定に大きく寄与していますが、その分泌量が減ることで体力の低下、性欲減退、集中力の欠如などの症状が現れます。さらに、テストステロンの低下は骨密度の減少や脂肪の増加にもつながり、体全体の健康に悪影響を及ぼすことがあります。ホルモン低下は加齢によって自然に起こりますが、適切な対処が求められます。
ストレスや生活習慣による影響
男性更年期の進行には、ストレスや不規則な生活習慣が大きく影響します。慢性的なストレスはホルモンバランスを乱し、テストステロンの分泌を抑制します。また、過剰な飲酒や喫煙、運動不足もテストステロン低下の一因です。特に、ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れると、精神的な症状がさらに悪化することがあります。こうした生活習慣の影響を理解し、ストレス管理や健康的な生活を送ることが、男性更年期の予防と改善につながります。
テストステロンの働き
テストステロンは、筋肉や骨をつくる、性機能にかかわるといった働き以外にも、精神面や認知機能などにも深く関わる重要なホルモンです。
テストステロンが影響を与える部位・機能
テストステロンが影響を与える部位・機能
- 筋肉
- 生殖器
- 性欲の維持・向上
- 集中力
- 骨
- 体毛
- 活力
女性の健康にも関わるテストステロン
テストステロンは、女性にとっても無縁な存在ではありません。
女性のカラダでは、卵巣や副腎からテストステロンが分泌されます。女性のテストステロン値は男性の1/10~1/20程度とされていますが、男性と同様、筋肉や骨をつくる、性欲・性衝動、精神面などにおいて重要な働きをしています。
男性更年期障害の診断は
病院で診察を受けるなら何科?
女性の場合、不調を感じたときには「婦人科」に相談してみようと思う人が多いかもしれません。では、男性はどうでしょうか?
男性更年期障害は、内科や泌尿器科などで診察が受けられます。疲労感、ほてり、動悸、めまいが気になる方は内科、性機能などで悩んでいる方は、まずはかかりつけの医師などに相談してみましょう。
最近では、男性にも更年期があるという事実が少しずつ知られるようになり、メンズヘルス外来や男性更年期外来も増えてきました。男性の更年期症状はストレスやうつと自己判断せず、症状や治療に理解のある医療機関を受診することが大切です。
テストステロン値は血液検査でわかる
医療機関では、問診によって高血圧、糖尿病、脂質異常症などといった既往症の有無や、気になる症状について確認します。同時に、血液検査によるテストステロンの値の検査や、場合によってはその他の検査により、不調の原因が男性更年期によるものか、あるいは別の病気によるものか見極めていきます。
テストステロンの値が年齢基準値より低く、心身に強い症状があらわれて日常生活に支障をきたしている場合、男性更年期障害の可能性があります。
ただし、テストステロンの値には個人差があり、数値が低い=症状が重いとは限りません。テストステロンの値が基準値より低くても特に心身の不調がほとんどない人がいる一方で、基準値を満たしているにもかかわらず心身につらい症状があらわれ悩まされている人もいます。
まとめ
年齢を重ねると、男女ともに心身の不調を「年だから仕方ない」として我慢しがちになります。特に、男性更年期障害の可能性が高まる世代は、女性と同様に仕事で責任ある立場を任されたり、子どもの進学や親の介護などの心配事が多くなったり、さまざまなストレスにさらされやすいタイミングでもあります。さらに、カラダの不調と生活面のストレスが重なると精神的な症状が悪化してしまう可能性もあります。
パートナーや家族など身近な男性に更年期障害の可能性が疑われるとき、女性側からはどうアプローチするのがよいでしょうか。まずは、更年期のつらさは女性にだけに訪れるものではないということを理解して、お互いの充実した生活を送れるように一緒に考えていきましょう。
